牛乳びん紙キャップ

牛乳びん紙キャップ

MILK BOTTLE CAP
POINT
  1. 1
    密封性、開封性、省資源化を同時に実現したポリキャップ
  2. 2
    強度を維持した上での軽量化、
    そして賞味期限延長に一役買った新型びん

開発の背景

牛乳びんといえば紙製のキャップが主流でした。学校給食に出てきた牛乳びんの紙キャップを収集した思い出をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

しかし、その牛乳びんの紙キャップには「フタが開けにくい」「一度開けたら保存が効かない」「時々、中身がにじんでくる」など、いくつかの問題点もありました。

小林硝子のご提案

そういった背景を踏まえ、小林硝子では、新開発したポリキャップとガラスびんを組み合わせた問題解決案を、1995年より明治乳業株式会社にご提案させて頂いておりました。やがて、約2年に及ぶプロジェクトが実を結んだ1998年の夏、明治乳業株式会社は70年の伝統を持つ宅配用牛乳びんの紙キャップをポリキャップへと切り替えたのです。

これは乳業界初の試みであり、業界の大きな注目を浴びました。

牛乳びん3つ

密封性、開封性、省資源化を同時に実現したポリキャップ

高い密封性と開けやすさを同時に実現したポリキャップにしたことで、フタを何度も開け閉めできるようになり、飲み残しても冷蔵庫に保管しやすくなりました。これは、一度にびん牛乳を飲み干すことのできない高年齢層への配慮を踏まえたものです。高い密閉性により「うっかりびんを倒してしまっても中身がこぼれない」というのも大きな利点と言えます。

また、回収可能なポリキャップにしたことで、リサイクルの徹底を促進。苗木用ポット等の材料に使われております。

強度を維持した上での軽量化、
そして賞味期限延長に一役買った新型びん

「伝統の紙キャップが変わった!」という大きな変化にばかり注目が集まっていましたが、乳業界にとって真に画期的だったのは、同時に変更した新型びんでした。

従来品よりも高さが低く、太めの形状。内容量を20ml増量したにも関わらず、244gだった従来びんと比較して、新型びんは182g。従来のガラスびんの不要な厚み部分を最適化することにより、強度を維持した上で、およそ25%の省資源化・軽量化を実現しました。

また、びんの形状を変更することによって、(株)明治の持つESL(品質保持期限延長)技術を最大限生かせるようになり、他社よりも長い賞味期限を実現することができました。

牛乳びん2つ

ニュースタンダードを生み出してきた実績

今ではすっかりスタンダードとなった、プラスチックキャップの宅配用牛乳びん。

紙キャップという常識を打ち破り、高い密封性と何度でも開閉できる利便性、キャップも再資源化できるリサイクル性を実現したそのびんは、発表と同時に業界の大きな反響を呼び、マーケットからは高い支持を得ました。

このように私たちは、単なるパッケージの商社を超え、次代のスタンダードとなるパッケージのあり方を次々と提案しています。

新聞の記事新聞の記事

そして

現在では、(株)明治の宅配用牛乳びんは全て新型に入れ替わっております。

さらに2004年の夏、ご好評頂いていた軽量びんを、傷つきにくいコートびんに改良。より清潔に気持ちよくご利用頂けるようになりました。それに伴い、びんの再利用回数も大幅に向上。省資源化・省エネルギー化を実現しております。

そして、びんの重量も155gと更なる軽量化に成功し、お子様やお年寄りの方にも「より取り扱いやすくなった」とご好評頂いております。

今後も小林硝子は、最新のパッケージ技術と長年培ってきたノウハウを最大限に生かし、よりお客さまの立場に立った商品開発を進めてまいります。